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ISO認証機関のインターテックから厳選されたお役立ち情報をお届けします

2018.3.20発行(第14号)

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いつも大変お世話になっております。
ISO審査を通して、みなさまの事業発展のお役に立ちたいインターテックより、
ISOの運用効果パワーアップに繋がる以下の情報をお届けします。

●仕事満足度を高めるヒント-メンタルヘルスケアの取り組み

 

本メールマガジンにてご紹介している事例や考え方等は、
あくまでも一般的な考え方や事例の1つとしてご紹介しているものであり、
審査での適合性の保証や同様の取組みの導入を推奨、強制するものではありません。

 

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日本の仕事満足度は世界レベルで見ると?
『仕事満足度』を高める施策を事例紹介

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●「仕事満足度」でも世界一を目指したい
平昌パラリンピックも多くの感動のシーンがありました。
世界一を目指すというのは、大変な努力があるのではないか? と想像しますが、
同じように、世界一を目指したいものに「仕事満足度」があります。
「仕事満足度」が上がると、生産性が上昇し、離職率は低下します。

今回は、「仕事満足度」とメンタルヘルスケアに関して
労働安全衛生という視点を含めて取り上げさせていただきます。

 

人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする
「マズローの欲求5段階説」(注1)をご存じでしょうか?

労働安全対策は「第2段階:安全欲求」を満たすことに繋がり、
メンタルヘルスケアは「第3段階:社会的欲求」を満たすことに繋がります。
一般的に生産性が高い状態とは、「第4段階:承認欲求」といえますので
「第2、3段階の欲求」をしっかり満たすことが、個人やチームの生産性を上げることに繋がるのです。

 

(注1)マズローの欲求5段階説:

第1段階:生理的欲求
「食欲」「排泄欲」「睡眠欲」など生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求。
第2段階:安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求。病気や不慮の事故などに対するセーフティ・ネットも、これを満たす要因となります。
第3段階:社会的欲求
集団への帰属や愛情を求める欲求であり、「愛情と所属の欲求」
あるいは「帰属の欲求」とも表現されます。
第4段階:承認欲求
他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求。
第5段階:自己実現欲求
自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求。

 

●事例 – エン・ジャパンのメンタルヘルスケアの取り組みのご紹介

“メンタルヘルスケア”に対して、積極的な取り組みを行っている具体的事例として、
エン・ジャパンの取り組みをご紹介します。

 

エン・ジャパンのメンタルヘルスケアの3つの取り組み
メンタルヘルスケアと一言で言っても、さまざまな性質のものがありますが、同社は、
(1)「メンタルヘルス不調者を出さない“予防”を目的とした施策」
(2)「メンタルヘルス不調者を“把握”するための施策」
(3)「メンタルヘルス不調者への“対応”策」
の3本柱で取り組んでいるそうです。

 

(1) 予防の取り組み内容
メンタルヘルスケアの実務を行う担当者(以下、「ケア担当」)を選任し、
“予防”の為に、管理職への教育研修や情報提供を実施。
メンタルヘルスというと、不調を訴える社員にスポットが当たりがちですが、
部下の不調を感じた管理職も、どう接していいか分からず、悩みを抱えるケースが多いそうです。

その為、勉強会を通じて、管理職が一人で問題を抱え込まないよう、
ケア担当と管理職との連携体制をつくることを最も大事にしているそうです。
また中途入社者は、孤独を感じていたり、結果を早く出さなくてはとプレッシャーを
感じていることがあるので、入社3カ月経過後にケア担当者によるフォローアップ面談を実施し、
「入社前のイメージとギャップを感じることは?」など今の気持ち・悩みを聞きます。

上司ではない第三者であるケア担当が話を聞くことで、ストレスを解消できたり、
小さな誤解が生まれていた時などには早期に解決のための手を打つこともでき、
人材の活躍・定着に効果を発揮しているそうです。

 

(2)把握の取り組み内容
早期発見早期治療は、メンタル不調でも同じです。
メンタル不調に陥る一歩手前の段階であれば、不調の原因を探ることも、比較的行ないやすいです。
早期発見のため、「相談窓口」を設けています。悩みを抱えることが多い、新卒社員に声をかけたり、
労働時間の多い社員に対して、“健康相談”という切り口から面談の機会を設けるなど
ケア担当が、能動的に働きかけているそうです。

 

(3) 対応の取り組み内容
不幸にして不調になってしまった場合、産業医との連携が大切です。
休職すべきかどうかなど、産業医のアドバイスを聞きながら、対応します。
特に注意が必要なのは、休職時よりも“復職のタイミング”と考えているそうです。

メンタル不調の方は、“迷惑をかけている”という意識が強く、
とにかく焦って復職しようとしますが、復職しても問題ないかどうかは、
本人の意思に加えて、専門医の判断を仰ぎ決定します。
復職後も管理職と連携してどうフォローしていくか丁寧な対応が必要です。

 

●簡単なクイズ -うつ病になりやすい原因はどちら?
1.(a)結婚(b)離婚
2.(a)昇進(b)リストラ
3.(a)妊娠(b)身内の死

答えは、(a)(b)両方です。
うつ病の原因は、仕事だけはなく、日常の大きな変化や、一見おめでたい
(a)の様な出来事も、原因となり得る点が難しいですね。

 


●誰にでもできるメンタルヘルスケアの取り組みとは?

うつ病患者は、「心配・迷惑をかけたくない」からと、ひとりで抱え込んでしまうケースも珍しくありません。
従って、職場や家族の方が「気づく」ことが大変重要です。
ご自身の大切な方、部下の日常的な変化を気にかけ、積極的にコミュニケーションをとること。
これも大切なメンタルヘルスケアの取り組みの一つになります。

 

●これからメンタルヘルスケアに取り組む企業にとって留意すべき点とは?
エン・ジャパンのケア担当-人材戦略室・人材開発グループの木下さんは、
「多くの企業がケア担当を選任すると思いますが、社内の誰が適任なのか?
ここを誤ってしまうと、上手くいくものもいかない。

また、メンタルヘルスケアの問題は、そう簡単に成果が出たり、改善されるものではないため、
メンタルヘルスケアを経営視点で捉え、“社員がイキイキと働ける環境をつくることが、
ひいては会社の業績向上に繋がる”という大前提を理解し、活動を継続する粘り強さが大切だ」
と語ります。
ISOマネジメントシステム規格が重視している“リーダーシップ”がここでも活かされそうです。

 

今回は、「仕事満足度」とメンタルヘルスケアについてのご紹介でした。
職場のメンタルヘルスケアは、労働衛生ですので、
これは、労働安全衛生マネジメントシステムのISO45001で管理していくものです。

ISO45001の認証サービスについては現在、準備を進めております。
Intertekは、ISO45001のベースとなったOHSAS18001に関しては、認定機関・UKASの認定を受け、
国内でNo.1の認証実績を誇ります。
ISO45001発行後もトップ機関として取り組んでいきます。

 

出典/参考:厚生労働省 世界保健デー/こころの健康対策/自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめについて /
エン・ジャパン / science・portal / こころの耳 / 健康経営の広場 / ferret

 

 

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