[大阪北部を震源とする地震により被害を受けられた皆さまへのお見舞い]

大阪北部を震源とする地震により被害を受けられた地域の皆さまに、
謹んでお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。

 

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ISO認証機関のインターテックから厳選されたお役立ち情報をお届けします

2018.6.29発行(第24号)

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いつも大変お世話になっております。
今号では、以下の情報をお届けします。

■メールマガジン配信の配信元メールアドレス、配信頻度変更のお知らせ

■第4章「組織の状況」の分析とは?

 

本メールマガジンにてご紹介している事例や考え方等は、
あくまでも一般的な考え方や事例の1つとしてご紹介しているものであり、
審査での適合性の保証や同様の取組みの導入を推奨、強制するものではありません。

 

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メールマガジン配信頻度・配信元メールアドレス変更のお知らせ

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平素はメールマガジンをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
7月配信分よりメールマガジンの配信頻度が変更されます。
配信頻度は、現在の月に3回から2回程度に変更させて頂きます。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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弊社セミナーにても皆さまのISO運用を強力にサポートさせていただきます

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「CPDS施工プロセスとISO45001セミナー」
「ISO45001:2018 要求事項解説セミナー」(OHSAS18001からの移行規格)
「ISO27001:2015 内部監査員養成コース」 等

<日程など詳細は下記よりご確認いただけます>
https://ba.intertek-jpn.com/study/

 

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第4章「組織の状況」の分析とは?

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ISO9001:2015は組織の品質システムに関して、どういった仕組み(プロセス)があれば、
国や地域を超えての共通的な認識のもと、製品やサービスの提供ができるかについて、
規格という形でまとめられています。

第1章から第10章までの全10章で構成されますが、第3章までは概念や用語の説明となっており、
具体的に組織に求める仕組み(プロセス)については、第4章から始まっています。
今号では、ISO9001:2015の第4章「組織の状況」を取り上げます。

前号では、ISO9001:2015の全体像を下記の図を用いてお伝えしました。

 

 

会社の進む方向性となる「事業戦略」を策定するにあたり、
まずは、自社を取り巻く環境について考えるところから始めようということです。
一般的には、「事業戦略」の策定はマネジメント層や経営企画部といった部署等が担当する領域です。
ISO事務局の方は充分なインプット情報(顧客等の利害関係者のニーズや社内外の経営環境分析、
組織・自社の品質システムの現状)をマネジメント層に伝えることが役割となります。
従来は、「品質」というと「製品そのものの寸法、精度」といった「狭義の品質」を
イメージされることが多かったために、「経営」に関する話が出てくること自体に
違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、ISO9001:2015は「経営品質」に近いイメージです。

そのような皆さまの違和感が少しでも解消されるよう、第4章についてその必要性、
具体例などをお伝えできればと思います。

参考:弊社の情報誌「Intertek News(50号)」
https://ba.intertek-jpn.com/files/intertek_news/icj-news50.pdf

 

(1) 第4章「組織の状況」を理解する必要性
少し身近な例で考えてみましょう。
例えば、私たちの今後の健康について考えてみます。
例えば、今50代の山田太郎さんは、「健康」をどのように考えているのでしょうか?

“最近、友人が病気で手術をしたらしい”
“家までの坂道が急で、最近息が切れる。やっぱり体力が落ちてきているのかな?”
“子供も独立したし、少し余裕が出てきたから何か新しいことをはじめてもいいかな”
“近所にスポーツジムができて、少し気になっている”

友人の病気、自分自身の体の変化、環境の変化などの情報を踏まえたうえで、
やはり健康維持のために何かをしなければいけないと考えているようです。
10年前の山田さんはどうだったのでしょうか?
子供が独立していない、働き盛りであることなどから、
40代の山田さんの健康への意識や取組みは現在とは違っていました。

このように、年齢や取り巻く環境によって健康への意識も変わっていきます。
同様に組織・企業を取り巻く状況も刻々と変わっているので、組織の行動を決めるにあたって、
組織・自社を取り巻く環境を考慮する必要がありそうです。

 

(2) 第4章「組織の状況」の具体例
組織・自社を取り巻く環境とは、具体的にはどういうことでしょうか?
まずは、「内部の環境」と「外部の環境」に分けて考えてはいかがでしょう?
内部というのは社内、外部というのは社外の環境のことです。
一般的には、顧客、協力会社、競合、市場環境などが考えられます。
それぞれの関係者のニーズや期待、感じている課題を捉えることが第4章の「組織の状況」の分析です。

先ほどの山田太郎さんの例では以下の様に整理できます。

【外部の状況】“最近、友人が病気で手術をしたらしい”
【内部の状況】“家までの坂道が急で、最近息が切れる。やっぱり体力が落ちてきているのかな?”
【内部の状況】“子供も独立したし、少し余裕が出てきたから何か新しいことをはじめてもいいかな”
【外部の状況】“近所にスポーツジムができて、少し気になっている”

組織に置き換えて考えてみますと、例えば、下図の様な例が考えられます。

 

 

分析にあたっては、以下の様な切り口で考えることが多いようです。

【外部の状況】
顧客の変化:Quality(品質)、Cost(コスト)、Demand(納期)に関するニーズと期待
競合の変化:QCDI(イノベーション)に関する変化
協力会社の変化:QCDに関する変化
市場の変化:景気の良し悪し
法令規制等の改正

【内部の状況】
人、モノ、設備、情報に関する変化
経営方針、社内文化の方向性

 

組織の状況のより詳細な分析方法については、過去のメールマガジンでも紹介しています。
以下も併せてご覧いただけますとより深い理解に繋がるかもしれません。

通常業務の中にISO活動をうまく取り入れていく方法 2018年5月10日(第19号)
ISOの目標と経営目標を連動させるためにも第4章の対応が役立つ

組織の状況の分析は、一人の担当者が考えて答えを出すのは難しく、
経営者層や社内の方との連携が必要になります。
今回は第4章「組織の状況」を理解する必要性の具体的な事例のご紹介でした。
少しでも皆様のご理解に役立てれば幸甚です。

 

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メールマガジンのテーマについて

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弊社が独自に行った調査によりますと、ISO運用に関する悩みトップ3は、

<第1位> ISOに関する社員の理解度向上
<第2位> 業務とISOの融合
<第3位> ISO運用方法

という結果でした。
そこで、本メールマガジンでは、特に「ISOに関する社員の理解度向上」と
「業務とISOの融合」のお役に立つことを目的として前号から、
ISO規格を箇条毎に”少しかみ砕いた説明”と”事例”などをお伝えしています。

ISOご担当者様だけではなく、社内の理解度を高めるツールの1つとしてご活用いただければ幸いです。

 

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