[暑中お見舞い申し上げます]

いつも格別のお引き立てにあずかり、誠にありがとうございます。
酷暑の折、皆様方のご自愛のほどお祈り申し上げます。
また、被災地支援、復旧に向けご尽力されているご関係者の方々に深く敬意を表しますとともに、
被災されました皆様の安全と一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。

 

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ISO認証機関のインターテックから厳選されたお役立ち情報をお届けします

2018.7.31発行(第26号)

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いつも大変お世話になっております。
今号では、以下の情報をお届けします。

【法令クイズ】
フロン排出抑制法関連

【ミニ講座】
ISO9001:2015 第4章最終回

【研修部より】
人気講師成毛氏(IRCA認定コース講師他)の講師インタビュー

【休刊のお知らせ】
お盆期間中のメールマガジンの配信はございません

 

本メールマガジンにてご紹介している事例や考え方等は、
あくまでも一般的な考え方や事例の1つとしてご紹介しているものであり、
審査での適合性の保証や同様の取組みの導入を推奨、強制するものではありません。

 

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【法令クイズ】
フロン排出抑制法関連

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ご使用の冷蔵庫、エアコンは「フロン排出抑制法」の対象ですか?
工場、倉庫等で使われる”フロン”にまつわる簡単なクイズです。

【クイズ問題】
「自社の所有するエアコンの点検は、1年に1回以上の”簡易点検”を実施していればよい?」

(解答は文末に記載しております)

環境法規制に関する動向を、弊社ホームページ(認証企業様ページ)にてご確認いただけます。
*ログインパスワードをお忘れの場合でもご自身で再発行いただけます。
※法規制、法改正等の全てを網羅するものではありません。

 

<弊社ホームページ(認証企業様ページ)>
リンクアドレス:https://ba.intertek-jpn.com/mypage/login

 

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【ミニ講座】
ISO9001:2015 第4章最終回

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今号(第26号)では、ISO9001:2015の新設条項である
第4章「組織の状況」のうち、
[4.3品質マネジメントシステム(QMS)の適用範囲の決定]
[4.4品質マネジメントシステム(QMS)及びそのプロセス]
についてそれぞれの考え方と具体例をご紹介します。

 

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[4.3品質マネジメントシステム(QMS)の適用範囲の決定]の考え方

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ISO9001:2015の規格を確認すると、適用範囲に関する記述(A部分)と適用不可能な条項(B部分)
に関する記述という二つの事項について定めがあります。

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A:組織は、品質マネジメントシステムの適用範囲を定めるために、
その境界及び適用可能性を決定しなければならない。
(中略)
B:組織が自らの品質マネジメントシステムの適用範囲への適用が不可能であることを
決定したこの規格の要求事項全てについて、その正当性を示さねばならない。
======
とあります。A部分とB部分に分けて以下でご説明します。

 

・[A:適用範囲]とは?
適用範囲とは、品質マネジメントシステムを運用する活動範囲です。
以下の項目を考慮した上で決定することが求められています。
<内部および外部の課題><利害関係者のニーズと期待><製品及びサービス>
一般的には、会社・組織全体を範囲とすることが多いようです。
審査においては、適用範囲と定めた範囲内の活動が審査対象となります。

例1)「A製品の製造・販売(本社、全工場)を適用範囲とする」
例2)「B工事、Cサービス業、D工事及びその付帯業務を適用範囲とする」

・[A:適用範囲]に関する留意点
適用範囲は、「文書化した情報」として明確にすることが必要となりますので、ご留意ください。

・[B:適用不可能な条項]とは?
規格では、「組織が自らの品質マネジメントシステムの適用範囲への適用が不可能であることを決定した
この規格の要求事項全てについて、その正当性を示さねばならない。」とあります。
少し、分かりにくいので、具体的な例を考えてみます。

・[B:適用不可能な条項]の具体例
例えば、規格を適用する部門(プロセス)として分かりにくいものとして、
規格の8.3(製品及びサービスの設計・開発)があると思います。
規格では「対象に対する要求事項を、その対象に対するより詳細な要求事項に変換する一連のプロセス」
のことを<設計・開発>と定義しています。

 

適用範囲や適用不可能な条項に関しては、総合的に組織の状況等を勘案して決定され、
個別の判断は異なりますので、ご注意ください。

 

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[4.4品質マネジメントシステム(QMS)及びそのプロセス]の考え方

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・[品質マネジメントシステム(QMS)及びそのプロセス]とは?
書類の名前は会社・組織によって様々ですが、一般的には、”プロセス”が記載された体系図、
責任権限が記載された表、業務フロー、工程フロー、品質マニュアル、情報の流れ図 等々で、
インプット、アウトプットを含むプロセスを明確にされています。

新入社員や転属の際の”教育資料”として活用されているケースもあるようです。

 

・[品質マネジメントシステム(QMS)及びそのプロセス]の身近な事例
私達に最も身近な事例として[料理]を考えてみます。
より美味しい料理を作るという目的を持った品質マネジメントシステム(QMS)とする場合、
[品質マネジメントシステム(QMS)及びそのプロセス]として、
料理の手順、必要な材料、買出しと調理者と担当 等々が考えられます。

・[品質マネジメントシステム(QMS)及びそのプロセス]の留意点
例えば、業務フローを担当部門(プロセス)毎に作られている場合、
別部門(プロセス)との”繋がり”を気にされることで、プロセスの順序及び相互作用が明確になります。

「生産性向上」が話題になっていますが、業務のムダはこの部門(プロセス)間の連絡に齟齬があった、
うまく出来ていなかったといった場合においても発生します。
部門(プロセス)同士の繋がり、インプット、アウトプット等の会社・組織における仕事の流れの全体像を
見える化することで、最終的には、全体が最適化され、業務の効率化に繋がった事例もあります。

 

以上簡単にISO9001:2015 第4章「組織の状況」について、ご紹介させていただきました。
何かお役に立つことがありましたら、幸甚です。

 

ご参考)
<認定機関であるJAB(公益財団法人 日本適合性認定協会様)>
適用可能性に関するQ&A
リンクアドレス:https://www.jab.or.jp/files/items/4960/File/20150819-4.pdf

 

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【研修部より】
人気講師成毛氏(IRCA認定コース講師他)インタビュー

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<インターテック 講師インタビュー>

【講師プロフィール】成毛講師:
もともと弊社のエンジニアリングにかかわる第二者検査・監査を業務とし、
その後、認証及び研修サービスに創成期から参画。
ISO9001認証部長、審査員室長を歴任、現在は主任審査員、
IRCA認定コース講師として顧客満足の向上と後進の育成に注力している。

 

質問者:「インターテックの研修事業の特徴は何でしょうか?」

成毛講師:「最大の特徴は、やはり顧客である受講者に対し、“わかりやすい”ということ、
及び、”審査員の生の声”を講義内容に反映しているという点だと思います。
弊社は、元来がISO審査機関であり、年間3回ほど《勉強会》という場を設けて審査員教育を行ってきております。
今まで過去60回以上の勉強会を重ねてきました。そこで培われてきた様々な経験、ノウハウを
研修コースでも生かしてきています。審査員の勉強会では多くの現場の声が聞けます。
審査員は、審査の最前戦で活躍していますので、そういった声を反映することは、
研修コースにおいても、審査においても非常に実践的です。

<続きはコチラにてご覧いただけます>
 
<研修/セミナー日程などの詳細は以下よりご確認いただけます>
リンクアドレス:https://ba.intertek-jpn.com/study/

 

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【法令クイズ】
解答

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【クイズ問題】
自社の所有するエアコンの点検は、1年に1回以上の”簡易点検”を実施していればよい?

 

【解答】いいえ。
一定規模(7.5kW)以上の機器については、専門業者などの十分な知見を有する者による
”定期点検”も定められています。

 

以下の様な情報もご活用のうえ、適切な対応方法をご検討ください。

・【環境省主催】:平成30年度 フロン排出抑制法に関する説明会の開催について
リンクアドレス:https://www.env.go.jp/press/105457.html

・【JARAC(一般社団法人 日本冷凍空調設備工業連合会)】:簡易点検の手引き(平成27年度版)
リンクアドレス:http://www.jarac.or.jp/houkanren/02ksetsumei.html

・【環境省】:フロン排出抑制法ポータルサイト
リンクアドレス:http://www.env.go.jp/earth/furon/

 

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【休刊のお知らせ】
お盆期間中のメールマガジンの配信はございません

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8月のお盆期間中のメールマガジンは休刊とさせていただきます。
次回の配信は、8月末頃を予定しております。

 

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ご参考)メールマガジンのテーマについて

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弊社が独自に行った調査によりますと、[ISO運用に関する悩みトップ3]は、

<第1位> ISOに関する社員の理解度向上
<第2位> 業務とISOの融合
<第3位> ISO運用方法

という結果でした。そこで、本メールマガジンでは、特に
“ISOに関する社員の理解度向上”と“業務とISOの融合”のお役に立つことを目的として
第23号から、ISO規格を箇条毎に[少しかみ砕いた説明]と[事例]などをお伝えしています。
ISOご担当者様だけではなく、社内の理解度を高めるツールの1つとしてご活用いただければ幸いです。

 

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▼ 弊社お客様のISOマネジメントシステム活用事例をご紹介しています

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弊社お客様のISOマネジメントシステムの活用事例や
研修(セミナー)の開催風景などをFacebookにてご紹介しています。

<お客様事例等は以下にアクセスください>
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