初めてのJISマーク取得!知っておきたいメリット、費用、流れを解説

2026/05/18OTHER

JISマークは、製品が日本の国家規格であるJIS(日本産業規格)に適合していることを証明する重要なマークです。製品の品質と安全性を客観的に示し、消費者や取引先からの信頼を獲得するための強力な手段となります。しかし、認証取得のプロセスや費用について、詳しく知らない担当者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、JISマーク取得の基本からメリット、具体的な手順、費用までを網羅的に解説します。

 

JISマーク表示制度とは?


JISマーク認証の取得を検討する上で、まずは制度の根幹を理解することが不可欠です。JISマーク表示制度とは一体どのような制度で「JIS規格」とは何が違うのでしょうか。ここでは、制度の概要から目的、仕組みまでを掘り下げて解説します。


JISとJISマークの違い

JIS(Japanese Industrial Standards)は、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた国家規格です。 一方、JISマークは製品がJISに適合していることを示すための表示であり、誰でも自由に表示できるわけではありません。国の登録を受けた第三者機関(登録認証機関)から認証を受けた事業者のみが、製品や包装などにJISマークを表示できます。
項目 JIS(日本産業規格) JISマーク
定義 日本の産業製品に関する国家規格 製品がJISに適合していることを示す表示
役割 製品の品質、性能、安全性などの基準を定める 認証された製品であることを証明する
関連 JISマークを表示するためには、該当するJISへの適合が必要 JIS規格への適合を認証された証

 

制度の目的と仕組み

JISマーク表示制度は、製品がJISに適合していることを客観的に証明し、市場での信頼性を確保することを目的としています。 事業者は、国に登録された登録認証機関に申請を行い、工場の品質管理体制や製品がJISの基準を満たしているかどうかの審査を受けます。審査に合格すると認証が与えられ、JISマークを表示することが許可されます。消費者は安心して製品を選べ、事業者は品質の高さをアピールできます。

 

JISマーク認証を取得する3つのメリット


JISマークの取得は、企業に多くの利益をもたらします。対外的な信用の向上から、品質管理体制の強化まで、メリットは多岐にわたります。


メリット1:対外的な信頼性が向上する

最大のメリットは、対外的な信頼性が格段に向上することです。 JISマークは、国が定めた基準をクリアした証であり、顧客や取引先に対して製品の品質と安全性を客観的に証明します。 特に官公庁の入札では、JISマーク認証が条件となるケースも多く、公共調達への参加機会が広がります。


メリット2:事業の維持・拡大に貢献する

JISマーク表示製品は、品質の高さから市場で有利な立場を築けます。 取引において製品の仕様を詳細に説明する手間が省け、取引の効率化が図れます。JISマーク製品を扱っているという事実が企業の信頼性を高め、JIS対象外の製品の受注増加につながることでしょう。


メリット3:品質の維持と管理体制が強化される

認証を取得する過程で、製品の製造に必要な技術的生産条件や品質管理体制が審査されます。 社内の品質管理体制を見直し、強化する良い機会となります。認証取得後も定期的な審査が行われるため、高い品質レベルを継続的に維持することが求められ、結果として企業全体の品質意識の向上につながります。
JISマークの取得をお考えなら、登録認証機関への申請が必要です。インターテック・サーティフィケーションは、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)の認証サービスを提供しています。製品試験から品質管理体制の審査まで、専門スタッフが丁寧にサポートいたします。
JISマーク表示制度【JIS A 5308 レディーミクストコンクリート】

 

JISマーク認証を取得する流れ


JISマーク認証を取得するには、定められた手順に沿って申請と審査を進める必要があります。ここでは、具体的なステップを5つに分けて解説します。


手順1: 対象JIS規格と認証機関の選定

まず、自社の製品がどのJIS規格に該当するかを確認します。その上で、規格の認証サービスを提供している登録認証機関を選定します。登録認証機関は複数存在し、それぞれに特徴があるため、自社に合った機関を選びましょう。JIS規格、及び登録認証機関は、日本産業標準調査会(JISC)のホームページで検索できます。


手順2: 申請書類の準備と提出

選定した認証機関の「認証の手引き」などを参考に、必要な申請書類を準備し、提出します。 提出書類には、企業の概要や品質管理体制に関する情報などが含まれます。この段階で、認証機関との間で手続きの詳細について打ち合わせが行われます。


手順3: 工場審査(品質管理体制の審査)

認証機関の審査員が工場や事業場を訪れ、品質管理体制がJISマーク認証の基準を満たしているかどうかの現地審査を行います。製品の管理、原材料の管理、製造工程の管理、 製造設備の管理、検査体制、従業員の教育訓練、外注先の管理など、JIS製品を安定して製造できる体制が整っているかがチェックされます。
審査項目(例) 確認内容
製品管理 製品試験等がJISに適合しているか
原材料管理 製品に使用される材料の管理が適切にされているか
製造工程管理  製造工程の管理が適切に実施されているか
製造設備管理  設備の保守点検が適切に行われているか
検査設備管理 検査機器の校正が定期的に実施されているか
品質管理責任者 責任者の役割と権限が明確か
教育訓練   従業員への品質教育が計画的に行われているか
 


手順4: 製品試験の実施

審査と並行して、対象製品が該当するJISの基準を満たしているか製品試験が行われます。 認証機関の指定する試験所や、事業者が用意した試験場所での立会試験などの方法で実施されます。


手順5: 認証・JISマークの使用開始

工場審査と製品試験の両方に合格すると、認証機関との間で認証契約が結ばれ、JISマークの使用が許可されます。 これ以降、認証された製品に対してJISマークを表示して出荷できます。

 

JISマーク認証の取得・維持にかかる費用


JISマークの認証には、初期費用だけでなく、認証を維持するためのランニングコストも発生します。ここでは、それぞれの費用の内訳について説明します。


認証取得に必要な費用の内訳

認証取得にかかる主な費用は、申込料、初回工場等審査料、初回製品試験料、認証料、出張費です。製品の種類や工場の規模、審査にかかる日数によって変動します。具体的な金額については、申請を検討している登録認証機関に見積もりを依頼して確認する必要があります。


認証維持に必要な費用の内訳

認証取得後も、資格を維持するために費用がかかります。主なものは、定期的に行われる認証維持審査(サーベイランス)の費用、年間登録維持費用です。維持審査(サーベイランス)は、品質管理体制が継続的に維持されているかを確認するために、3年ごとに1回以上の頻度で実施されます。
JISマーク認証の取得は、製品の信頼性向上に欠かせません。インターテック・サーティフィケーションは国に登録された認証機関として、新規取得から認証維持まで一貫してサポートいたします。審査の流れや必要書類について詳しく知りたい方は詳細をご確認いください。専門チームがお待ちしております。
JISマーク表示制度【JIS A 5308 レディーミクストコンクリート】

 

JISマーク認証取得後の注意点


JISマークは一度取得すれば終わりではありません。認証を維持するためには、継続的な品質管理と、定められた手続きを遵守する必要があります。


定期的な認証維持審査が発生する

前述の通り、認証取得後は定期的に認証維持審査(サーベイランス)を受ける必要があります。 審査で品質管理体制に問題があると判断された場合、改善が求められます。重大な不適合が見つかると、認証が取り消される可能性もあるため、日頃から品質管理体制を適切に維持しましょう。


申請内容が変わった場合に変更手続きが必要になる

認証取得後に、工場の移転、製造設備の変更、品質管理責任者の交代など、申請内容に変更が生じた場合は、速やかに登録認証機関に届け出る必要があります。変更が製品の品質に影響を与える可能性があるため、変更内容によっては臨時の審査が行われることもあります。

 

JISマーク認証に関するよくある質問


ここでは、JISマーク認証に関して多く寄せられる質問とその回答を紹介します。


認証取得までどのくらいの期間がかかりますか?

認証取得までの期間は、企業の準備状況や製品の特性、審査のスケジュールによって大きく異なりますが、一般的には申請から認証まで3~6ヶ月程度かかることが多いです。事前の準備をしっかりと行うことで、審査をスムーズに進められます。


ISO9001を取得していると有利になりますか?

はい、有利になる場合があります。ISO9001(品質マネジメントシステム)の認証を取得している場合、JISマーク認証の工場審査において、品質管理体制に関する審査の一部が省略されることがあり、 審査の負担や費用を軽減できる可能性があります。
【関連記事】ISO9001【品質マネジメントシステム】ISO認証機関・審査

 

まとめ


JISマーク認証は、製品の品質を客観的に証明し、企業の信頼性を高めるための有効な手段です。認証取得には費用と時間がかかりますが、それに見合うだけのメリットが期待できます。この記事で解説した内容を参考に、自社製品の価値向上と事業拡大に向けた第一歩を踏み出してください。
JISマーク取得には、登録認証機関による第三者認証が求められます。インターテック・サーティフィケーションでは、製品のサンプリング試験と品質管理体制の審査を通じて、スムーズな認証取得をお手伝いしております。豊富な実績に基づく確かなサポート体制が強みです。まずはお気軽にご相談ください。
JISマーク表示制度【JIS A 5308 レディーミクストコンクリート】